乾しいたけはビタミンDが生しいたけより多く含まれています。
いろいろな食品がある中、乾しいたけにはビタミンDが特に多く含まれています。 生しいたけとの違いの第一は、実はそのビタミンDの含有量の差にあるのです。乾しいたけでは100g中に840IU(IU「アイ・ユー」はビタミンDの国際単位 )となっています。日本人の一日のビタミンD所要量は、5歳以下で400IU、6歳以上は100IUなので、乾しいたけを食べることで必要量 が賄えます。
カルシウム不足だからといってカルシウムの多い食品ばかりを摂っているよりも、同時にビタミンDを摂ればその吸収率は高まります。「骨粗しょう症」などが増加している現在、カルシウムとセットでビタミンDを摂りましょう。
抗しゅよう性多糖類のレンチナンが含まれていることから抗ガン作用があるとも言われています。
現在の乾しいたけのほとんどは、天日乾燥ではなく乾燥機による機械乾燥です。ところが、椎茸の中にはエリゴステロールというビタミンD前駆物質があり、これは紫外線を当てるとビタミンDに変化します。
つまり、買ってきた乾しいたけを日光(紫外線)に当てれば内部のエリゴステロールがビタミンDに変化するのです。
ある情報テレビ番組では、日光に30〜1時間当てることで当てる前の10倍のビタミンD量 になると紹介されていました。また、日光に当てる場合は、ヒダの方を上に向けるのがポイントです。
便秘や肥満、美容には食物繊維が有効です。
食物繊維は便秘や肥満・成人病などに役立ち、乾椎茸だけにはこの食物繊維が43%も含まれています。この比率は非常に高く食物繊維を多く含む食品の代表格ともいえます。
血圧上昇を避ける物質を排出します 。
椎茸は、血圧低下作用があることも有名です。血圧を上昇させる余分なナトリウムを排出するのに役立つカリウムが含まれているからです。
特に、乾しいたけの戻し汁を毎日飲んで血圧が下がったという話はよく聞きます。 これは、コレステロール低下作用と同じように、椎茸に含まれるエリタデニンという成分の働きです。また、エリタデニンは水に溶けやすいため、戻し汁に多く含まれます。 血圧が高めで悩んでいる人は、乾しいたけの戻し汁を毎日飲んでみることを試してみるのも良いかと思います。 戻し汁をダシにつかうという人も多いでしょう。しかし、そのまま飲めば体に良いし、いいダシにもなります。「戻し汁を捨てる」なんていうのは、非常にもったいない話です。戻し汁を飲んで肌がすべすべになった、かぜをひかなくなったという例もあります。
エリタデニンは、水よりもお湯の方が多く溶け出すそうです。 しかし、椎茸の旨味は水戻しの方がよく出ることや、戻し汁には酵素など熱で壊れる成分も含まれているので、水で戻す方が良いと考えられます。
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寝る前にどんこ椎茸(小さい物)1〜2枚程さっと水洗いし、コップ一杯の水につけて一晩かけて、ゆっくり戻します。朝寝起時にそれを飲みます。又、飲みにくい人は、砂糖・はちみつ等を少量 加えると飲みやすくなります。
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一週間分を上記の分量に合わせ、隙な時に作り冷蔵庫に保存し、毎朝コップ一杯づつ飲み続けることも方法です。
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どんこ椎茸5〜6枚に増量し、濃縮(エキス)にして、毎朝おチョコ一杯飲み続ける方法もあります。 毎日続けることが「コツ」です。
体の抵抗力を高めます。
椎茸の持つ薬効の大きなものに「からだの自己免疫機能を高める」というものがあります。人間の体は、外から体内に入ってくるウィルスなどの外敵を、白血球やリンパ球、インターフェロンなどが攻撃して体を守ります。椎茸をはじめとするきのこ類は、これらの細胞の働きを高めます。つまり、免疫力(抵抗力)を高めることにより、総合的に病気にかかりにくい体になるのです。その結果、ガンに対する抵抗力・予防力、インフルエンザ、エイズなどのウイルスに対する抵抗力、そのほかいろいろな外敵に対する体の防衛力を上げることができるのです。
椎茸のRNAや多糖体レンチナンが、体内で外敵と戦ってくれるインターフェロン産生を促し、免疫力を高めます。 ある大学で行われた実験を紹介します。ウイルス接種前に抗ウイルスを投与したマウスでも、10匹中1匹くらいしか助からないという強力なインフルエンザウイルスをマウスに感染させます。
椎茸から抽出したRNAを、ウイルス接種1時間前と1時間後に注射したグループで比較してみると、1時間前に投与したグループは11匹中6匹が、1時間後に投与したグループは11匹中4匹が生き残りました。
椎茸から抽出したRNAを投与すると、これだけの効果があります。
また、必ずしもRNAでなくても、例えば椎茸なら多糖体レンチナンなどもインターフェロン産生を誘導できますし、椎茸に限らずきのこ類はイノシンやシトシンなど、核酸の基になるものがたくさん含まれています。そういうものがインターフェロン産生を促すことが知られています。
インフルエンザにかかったからといって椎茸を急に食べ始めても、薬ではないので当然即効性はありません。普段から椎茸(きのこ類)を恒常的に食べていることで、自然と体の免疫力を高めることができます。その積み重ねが、いざという時に効果 を発揮するのです。
ダイエット効果の高い椎茸。
健康志向の高まりとともに食物繊維のもつ効用が注目され食物繊維を含んだ食品が出回っています。椎茸にはその食物繊維が沢山ふくまれているのです。食物繊維を沢山含まれている椎茸は、便秘の予防などに役立つとともに、低カロリーでビタミン類がたくさん含まれていることから、健康的なダイエット効果を期待することができるのです。
椎茸は、カロリーが低く、各種の栄養素もまた豊富です。食物繊維が多く、ビタミンやミネラルもたくさんはいっているので、肥満や栄養不足が気になる現代人にとって、理想の食品と言えます。 健康的なダイエットは、椎茸からといっても過言ではありません。椎茸は、ダイエットメニューに欠かせない食品なのです。
椎茸は、女性の大敵である肥満から守ってくれる心強い食品です。例えば、普通 の食品に椎茸を加えたり、椎茸飲料を飲んだりすれば、2〜3ヶ月で効果がはっきりとあらわれてくるそうです。しかも素肌美は現代の美しさの大切な要素です。ここでも椎茸は効果を発揮してくれるのです。目もとの小じわや皮膚のカサつきなど、気になっている人は、1日に3〜4個の椎茸を取ることにより、効果を発揮し、しかも健康にもよいとなると、まさに一石二鳥といえます。