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(特許取得済)

昨今、報道等で干し椎茸を天日の紫外線に当てると、ビタミンDが増えCaの体内への吸収がよくなると言われています。又、この頃お客様から(最近は椎茸に風味がない、旨みがないなぜか?)と良く問われます。私も幼いころから父の椎茸栽培をよく手伝っていましたし、良く食べていました。その当時の干椎茸は風味があり、とても美味しく感じていました。
椎茸自体そう変わっていないので、乾燥方法の変化に原因があるのではないかと思いました。炭火焼等でよく遠赤外線の効果を言われます。このことが一因ではないかと思い、椎茸の乾燥方法の変遷を調べてみました。

もともと干し椎茸は生椎茸が多く取れたとき保存のため、天日で乾燥していました。 戦後、干し椎茸の需要が高まり、人工栽培が盛んになり乾燥技術も向上しました。 当初は土壁の部屋に釜を設置し薪を焚き、回転式のエビラ(網)に並べて乾燥し、仕上げは炭火と釜の余熱で乾燥していました。(写真A)

このとき遠赤外線の働きにより、風味の良い干し椎茸に仕上がっていたと思われます。現在でもほんのわずかですが、仕上げ乾燥をこの方法(回転式乾燥機)で行っている生産者もいます。 昭和40年代ごろから省力化が進み乾燥機も薪から灯油へと急速に変わって行き、最近では全自動の乾燥機が主流になりました。(写真B)

しかし、すべて灯油を焚いて暗い暗室で熱風乾燥するため遠赤外線、紫外線の効果はあまり期待できません。ある機械メーカーでは遠赤乾燥機を特注で製造していますが、椎茸での普及には至っていません。



(写真A) 回転式乾燥機

(焚き込み口)
右側の回転式の棚に椎茸を並べた網を載せ回転させながら乾燥します。下側に釜があり右下の煙突を通って外に排煙します。部屋の壁面はすべて土壁です。 弊社契約農家の乾燥施設で、現在も仕上げ乾燥に使用中です。
(写真B) 全自動灯油乾燥機

(全自動操作パネル)
中央下の灯油バーナーを焚き、空気を暖めファンで強制的に風を送り乾燥します。操作パネルをセットしますと後は自動で温度、風量等機械が行います。



弊社では平成7年頃より、乾燥した椎茸を遠赤外線を当て如何にしたら、香りと旨みが高まるか、又合せて紫外線も同時に当てて、椎茸に含まれるエリゴステロールをビタミンDにより多く変化させるかの二件を並行して研究し、今日に至りました。



(写真C)遠赤工房
<遠赤外線焙煎
及び紫外線処理ライン>
厳選した乾し椎茸を、手選別した後自動供給ホッパーにいれます。加工時間に合わせて自動でラインに供給され、手前の遠赤焙煎機を通り奥の紫外線処理機のトンネルを通って、ふるい選別して仕上げます。

厳選した国内産原木乾し椎茸(どんこ)に、遠赤外線を当て椎茸の香りと旨みを高め、紫外線処理を施し健康度(ビタミンDの増加)を高めました。                 
料理した後も遠赤焙煎の風味が残り、椎茸特有のクセのある匂いがやわらぎ、椎茸嫌いの方でもとても美味しく召し上がれます。